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片付ける

A3145279-943A-4D99-A06F-51828467729F私はここ10年くらいで、三人の遺品整理と自分の引っ越しが一回と身内の引っ越しの手伝いが二回。そして今の家のリフォームや浸水に伴う片付けや掃除をした(継続中ですが)
つまり、常に「片付けてる」のです。
この中に自分のモノは3分の1くらいでしょうか。
つまり、常に「他人のモノ」を片付けてるのです。
私が片付けているのですから、捨てる権限は私にあります。
でも、ここからがしんどいとこなんです。権限はあってもバンバン捨てられないのです。
特に「遺品整理」はその人の思い入れがあるため、「大事にしてはったんやろなぁ」とか「こんなものまで置いてはったんや」とか「この人らしいなぁ」とか思いつつの片付けなんです。
時には「捨ててごめんなさい」も「あの人なら貰ってくれるんじゃないか」と捨てる残すに躊躇する時がある。
その時に罪悪感が湧いてくる。胸がキリキリ痛む。

BD0FECED-1038-468B-AEB1-8DD3148DBC24自分の物を断捨離するのは、スッキリしますが、他人の物の整理は後味が悪いのです。

そんな事を考えてる時に主人から「老前整理」の事を聞く。
自分のモノは自分で片付けて、老いる前に整理をするのです。
突然死以外は、整理していく時間はある。
今までは、遺族に整理してもらうのは当たり前だった。
でも、自分で出来たら遺族にも自分の気持ちが伝わるんではないだろうか。

82085128-3891-4823-9856-4B9474F205F1「片付ける」って奥が深いなぁって思います。
そんな事言ってるくせに、未だに何処にしまったのかを忘れて、2〜3日は探し回る日々ですが、、

田舎と町なか

「私には田舎が無い」ずっとそう思ってた。なんせお婆ちゃん家が京都の四条堀川で、どこ探しても土は無かった。
そして誰も「田舎のお婆ちゃん」って言わなかった。
そうなんです、だから私には田舎が無いって思ってた。
でも、夏休みやお正月は行くのが嬉しくて仕方がなくて、親戚中集まって色々なゲームをして、中庭には井戸水でスイカが冷やしてあった。
「ん?これは田舎の定義じゃないか?」と最近気づいた。
お婆ちゃんの家は、いわゆる「京都の鰻の寝床」で細くて長い建て方で、中庭を挟んで離れがあった。親戚の人数が多くて全員が来ると30人は超えた。町屋ではもうぎゅうぎゅう詰め。
それに、大好きな「夜店」が近くにあった。毎月9日に出る。
夜店とは、お祭りで屋台の出店の事です。

C1337B1C-8039-455B-93D8-442B4EC14141「田舎って辺鄙なところ」という事だけじゃない「皆んなが集うところ」でもあるんです そしてドーンと構えてビクともしない頼もしさがあるんです。

 

 

46135F59-B2CB-4B30-BB27-1FEA399935C0町は「冷たい」イメージがあるけど、大都会の高級マンション(防音壁で外の気配が分からない)じゃあるまいし、ご近所さんとのお付き合いもあるし、家の近くの店で何回も出会い仲良くもなる。
実は、田舎では皆無だけど大阪では下町だったので、よく食べに行った。
そういうとこの楽しさは、今でも忘れられない。

6E856F41-0796-40BE-BBD5-A6973B14184A田舎と町なか、、、
田舎の暗いイメージが薄れ、町なかの頼りなさが崩れてきた今日この頃です。